アパート経営とは?メリット・リスクと始め方を徹底解説

- アパート経営の黒字化までの期間は、一般的な解説でおおむね10〜15年が目安とされる。
- ランニングコストは年間家賃収入の15〜20%程度を見ておく必要がある。
- 資金回収(投じた資金の回収)はおおむね5〜10年が一つの目安になる。
- 賃貸住宅の管理を一定規模以上で受託する業者は、国土交通大臣の登録が必要な制度になっている。
- 空室への対応は家主の最大の悩みで、国交省調査では41.3%が課題に挙げている。
アパート経営の結論

アパート経営は「土地と長期の時間を使って、毎月の家賃を積み上げる事業」です。投資というより経営に近い。
私は戸建て賃貸を3棟、12年運用してきました。その経験から正直に言うと、いちばん効くのは派手な利回りではなく、初期の収支計画の精度です。
黒字化までの期間は、民間の解説でおおむね10〜15年とされています。計算式はシンプルで、初期費用÷(年間家賃収入−年間経費)。この分母がマイナスなら、何年待っても黒字にはなりません。
新着・価格変更物件
新着・価格変更物件は、相場観を養う一次情報として毎週チェックする価値があります。

なぜ新着を追うのか。価格が動いた物件を継続して見ると、そのエリアで「いくらなら売れて、いくらだと売れ残るか」の肌感覚が身につくからです。私も最初の1棟を買う前の半年間、ひたすら新着と値下げを記録していました。
ここで一つ注意です。今このページに具体的な新着物件の価格データは提供されていないため、架空の物件価格は載せません。実際の物件情報は東急リバブルの掲載ページでご確認ください。
東急リバブルのアパート投資物件
東急リバブルでは、賃貸経営をサポートするサービスを通じてアパート投資物件を扱っています。
物件探しと同じくらい大事なのが、買った後の管理体制です。賃貸住宅の管理を一定規模以上で受託する業者は、国土交通大臣の登録を受ける制度になっています。管理を委託するなら、登録の有無は最低限の確認ポイントです。
おすすめの投資用物件

投資用物件を選ぶ基準は、立地・家賃水準・想定経費の3点を同時に見ることです。
首都圏の賃貸住宅市場のデータを引用した解説では、平均家賃6.50万円、㎡単価2,251円/㎡、面積28.78㎡という数字が示されています。この標準的な広さの土地でアパートを建てた場合、月30〜50万円程度の家賃収入が見込めるという試算もあります。
正直に言うと、この「月30〜50万円」という数字を見て満足してはいけません。ここから管理費・修繕費・ローン利息が引かれます。手元に残るのは、この半分以下になることも珍しくない。
当社売主投資物件
売主が誰かは、購入後のトラブル対応や情報開示の質に直結する重要ポイントです。

仲介を挟む物件と、売主が直接販売する物件では、確認すべき書類や責任の範囲が変わります。私が物件を見るときは、必ず「この物件の売主は誰で、引き渡し後の不具合は誰が責任を持つのか」を最初に聞きます。ここを曖昧にしたまま契約すると、後で必ず揉めます。
おすすめサービス
アパート経営を始めるなら、賃貸経営をサポートするサービスを使い、管理の手間とリスクを分散させるのが現実的です。
国交省の調査では、家主の課題として「入居者が減少し、経営が立ち行かなくなった時の対応」が41.3%で最多でした。つまり、空室が出たときにどう動くかを、自分一人で抱えない仕組みが要るということです。
管理委託契約を結ぶときは、賃貸住宅管理業法に基づいて管理受託契約時の書面交付や業務管理者の選任が求められます。契約前にこの書面が出てくるかどうかも、業者選びの判断材料になります。
アパート経営とは

アパート経営とは、所有するアパートの部屋を貸し出し、入居者から受け取る家賃を収益とする不動産賃貸事業です。
株を買って値上がりを待つのとは違います。建物は時間とともに古くなり、修繕が要る。入居者の入れ替わりも起きる。だから「投資」と呼ぶより「経営」と呼ぶほうが実態に近いと私は思っています。
マンション経営との違いは、建物の構造と規模です。アパートは木造や軽量鉄骨が中心で、マンションより建築費が抑えられる一方、耐用年数や遮音性では劣る場合があります。
| 項目 | アパート経営 | マンション経営 | 株式投資 |
|---|---|---|---|
| 主な収益 | 毎月の家賃 | 毎月の家賃 | 値上がり益・配当 |
| 建物の構造 | 木造・軽量鉄骨が中心 | 鉄筋コンクリートが中心 | ─ |
| 流動性(売りやすさ) | 低い | 低い | 高い |
| 管理の手間 | かかる | かかる | ほぼかからない |
| 黒字化の目安 | 10〜15年程度 | 物件による | ─ |
アパート経営に向いているのは、短期で儲けたい人ではありません。土地を持っていて活用したい人、長期で安定収入を作りたい人、そして数字を地道に管理できる人です。
アパート経営のメリットとリスク
アパート経営はメリットとリスクが表裏一体で、同じ「長期・高額」という性質がプラスにもマイナスにも働きます。

ここは正直に書きます。多くの記事はメリットとリスクをきれいに同数で並べますが、私の実感ではリスク側の検討に時間をかけたほうが失敗が減ります。メリットは黙っていても入ってくる、リスクは備えないと刺さるからです。
メリット
アパート経営の最大のメリットは、入居者が住み続ける限り毎月の家賃が入る安定収入です。
働かなくても家賃が積み上がる。これは株の配当や売却益とは性質が違います。管理を委託すれば、自分の労働時間をほとんど使わずに収入が立ちます。
節税の面も無視できません。建物の評価額は現金で持つより相続税評価を抑えやすく、相続税や固定資産税の対策として使われます。減価償却を経費に計上できる点も大きい。
定年後の生活資金としても機能します。ローンを完済すれば、家賃のほとんどが手取りになる。年金の上乗せとして、これほど分かりやすい仕組みは少ないと感じています。
リスク

アパート経営の最大のリスクは、入居者が埋まらず家賃が入らない空室リスクです。
前述の国交省調査で、家主の41.3%が「入居者が減少し、経営が立ち行かなくなった時の対応」を課題に挙げていました。これは数字以上に重い。家賃収入がゼロでも、ローンの返済と固定資産税は容赦なく来ます。
老朽化による大規模修繕も避けられません。国交省系のガイドラインを踏まえた解説では、大規模修繕の周期はおおむね12〜15年程度とされています。外壁や屋根の修繕には、まとまった費用が一度に出ていきます。
そして災害リスク。火災・地震・水害で建物が損なわれれば、収入が止まり、修繕費がのしかかります。保険でカバーできる範囲を契約時に必ず確認しておくべきです。
ランニングコストの内訳も把握しておきましょう。年間家賃収入の15〜20%程度が経費の目安で、管理委託手数料・共用部光熱費・修繕費・保険料・広告宣伝費・ローン利息が含まれます。
| 支出項目 | 経費計上 | 収支への影響 |
|---|---|---|
| 管理委託手数料 | できる | 経費 |
| 修繕費・保険料 | できる | 経費 |
| ローン利息 | できる | 経費 |
| ローン元本返済分 | できない | 現金は確実に出ていく |
| 所得税・住民税 | できない | 利益が出るほど増える |
利回りランキング
利回りランキングは魅力的に見えますが、高利回りの物件ほど空室や修繕のリスクを抱えているケースが多く、表面の数字だけで選ぶのは危険です。

私は利回りランキングを「候補を絞る入口」としか見ていません。本当に確認するのは、資金回収期間です。一般的な解説では、アパート経営の資金回収期間はおおむね5〜10年とされています。
具体的な数値での物件ランキングは、信頼できる集計データが手元にないため本記事では掲載しません。架空の順位を作るより、自分で各物件の「年間家賃収入−年間経費」を計算して並べるほうが、よほど役に立ちます。
よくある質問
アパート経営を検討する人が、特に多く調べる3つの疑問にまとめて答えます。
よくある質問
最後に一つだけ。1棟目は、利回りの高さで選ぶより「最悪の年(半分空室・修繕発生)でも返済できるか」で選んでください。私が12年やってきて、いちばん効いた判断基準はこれでした。
